シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

「実行力」橋本徹という男 【要点まとめ・レビュー】

実行力 橋本徹 著

知事やら市長やら数多くの組織のリーダーとして行動してきた人の考えは非常に興味深い。

【本書概要&感想】

 本書では主にリーダーに焦点を当てている。組織のリーダーに必要なものは、 部下ができないことをやれるかどうか。いい上司止まりになってないか。 「仕事をやり遂げた」ことへの信頼関係があってこその人間関係が大事。

 マネジメントとして特徴的なのは、周囲に反対意見を言う人をあえて置いて、十分に言わせ、最後には決まったことに従ってもらうということ。リーダーは、誰も気づいていない大きな問題点を見つけ、最後は決断していく。このとき正解はなく、誰も決めることができないことを決める役割である。

 橋本さんの知事や市長のエピソードからは「口で言っても動かないが、何かを実現させると劇的に動く」といったことが感じられる。そして彼が大事にしていたことは、ビジョン、実行プラン(ソフト)、組織体制(ハード)をワンセットで進めること。かつてイギリスが実行プランなしでEU離脱の投票を行い、まさかの過半数を上回り、今は相当グダっている事象を反面教師としてあげている。

 意見は1つだけのメリットを述べてもよく分からないので3つ(対極・中間)持って行くことや、部分最適でなくトップの視界を想像して全体最適を考えること、日々のニュースに対して持論を持ち、問題点や論点を日々見つけ出すことなどは真似していきたい内容だった。