シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

【書評】武器になる哲学 山口周 著

武器になる哲学 山口周 著

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

 

山口周さんの前著「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」において美意識を育む1つの手段として哲学を学ぶことがあった。本書ではその哲学について論じている。

【本書概要&感想】

 哲学の問いの種類は「what」と「how」の2つ。whatの問に向き合った哲学者は多いがその解答はつまらないものが多い。だから哲学の初学者は哲学にあまり意味を感じず挫折してしまう。そこで大事なのが、学びの種類には「プロセス」と「アウトプット」があり、「プロセス」からの学びが重要であるということ。

 全部で50のキーコンセプトを述べている。例を1つ挙げると「自由からの逃走」。産業革命など、近代から現代への進化は自由・解放といったベクトルの上にあるが、私達は自由の与える重荷に対する訓練はされてないということ。自由は孤独や責任を生み出すこともあり、そのような中でどう生きるかというオプションが重要になってくるという。 

 これまでに哲学っぽい本は何個か読んだがどれも読みにくいものばかりで面白くなかった。しかし、とっつきづらい哲学でも本書によって割と見方が変わった。とりあえず山口周さんの記述は難しいようで分かりやすい。哲学からこれほどの学びを生み出すことができるのは面白く感じる。

 

満足度 ★★★★☆