シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

【書評】5Gビジネス 何が変わるのか

5Gビジネス 亀井卓也 著

5Gビジネス (日経文庫)

5Gビジネス (日経文庫)

 

5Gは世界のトレンドの1つであると思うので気になるところです。すでにアメリカや韓国で一部の提供が始まっており、日本や中国では 5Gが2020年に始まる。

 

【本書概要&感想】

 5Gによって、高速大容量通信、超信頼・低遅延通信、多数同時接続が可能になる。10倍の速さ・1/10の遅延・100倍の接続数が実現する。これらの簡単な仕組みから始まり、今後どのように世界が変わっていくか、何をすべきかについて書かれている。

 5Gの仕組み的には、エッジコンピューティング、U/C分離、ネット枠スライシングなどの技術が使用されているらしい。仕組みよりも気になるのは5Gによって"どう変わるか"の部分。一番大きいのは自動運転。トヨタではカメラをミラーに付けてディスプレイで後方確認する技術があったり、フランスのメーカーでは車を透明化して前方確認する技術があったりする。また、運転スキルを解析することで保険会社なども高付加価値のサービスを提供できる。自動運転にはレベル0-5まであるが、完全自動化のレベル5が実装されるのは2030年代だということで意外に早い。他にも、遠隔医療・診断や、マルチアングルでの観賞、VR・AR、クラウドゲーミングなど、変わっていくものは山程ある。韓国では折り畳みのスマホも誕生して、スマホの次はウェアラブルデバイスも注目である。さらには、生活の一部に画面が与えられ、ユビキタスという「いつでも、どこでも存在する」といった状況も生まれるかもしれない。

 電力会社のスマートメータ導入や立体セキュリティ、インダストリー4.0、ドローンによる配送など様々なビジネスが誕生する。トヨタは「自動車をつくる会社」から「モビリティカンパニー」に変化を遂げ、現在地から目的地まで移動する事がビジネスとなっている。また覚えておきたいのは、今後はB2XというモデルからB2B2Xというモデル変わっていくということ。通信事業者がサポートに回り、通信を扱う側の企業が主役になってくる。XaaSという資産を売るのではなくサービスとして利用してもらう事も重要になってくるかもしれない。すでに6Gに向けた開発も始まっているといことなのでテクノロジーの変化においてかれないようにしたい。

 

満足度 ★★★☆☆