シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

【書評】お金は寝かせて増やしなさい 水瀬ケンイチ 著

お金は寝かせて増やしなさい 水瀬ケンイチ 著

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

 

お金に関する本の多くは、金融系の人が書いた本ばかりで、金融業界が不利になる事は書かれない。本書の著者は金融系の人間ではない個人投資家が書いた本であり、一般読者に近い目線で最も効果の高いお金の使い方について述べている。

 

【感想】

 本書で勧めているのはインデックス投資。世界基準ではスタンダードな投資であり、40年前から行われている。インデックス投資については多くの本に書いてあるが、本書ではより保守的な印象。生活防衛資金やリスク許容度について徹底的に書かれており、期待リターンでなくリスクから資産配分を決めるのが大前提。最大損失額を理解し、たとえ好調なときでも、その分下がったときに耐えられるか、夜眠れるか、などしっかり考える必要がある。また、取り崩していく際の出口戦略についてもしっかり書かれていたのが嬉しいところ。

 資本主義経済という資本が自己増殖する仕組みでは株価が下がり続けるということは考えづらい。実際にリーマン・ショックや東日本大震災からも世界はV字回復して成長している。最悪の想定をもって、売りたくなったときに我慢して、正しい判断で投資いくことが大事に思う。本書では、リスクの計算や資産配分術など様々書かれているため、詳しく知りたい人は絶対に読むべき。

 

満足度 ★★★★☆