シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

【書評】臆病者のための億万長者入門 橘玲 著

臆病者のための億万長者入門 橘玲 著

臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

 

橘玲さんのお金に関する本。経済的な言葉や数式が出てきてお金の初心者には少し読みにくい印象でした。

 

【感想】

 純資産が期待資産額(年齢×年収/10)を上回っていれば金持ちであり、日本は20世帯に1世帯がミリオネアらしい。個人的に印象的だった内容は、20代の資産のほとんどは人的資産であり、仕事を止めてしまうと1億円失うようなものであるということ。リタイアすると人的資本は無くなり、金融資産や年金が資産となっていく。資産についてのイメージが持ちやすくなったように思う。また、株価についてもEPS(一株あたりの純利益)やPER(株価収益率)などの指標を用いて説明されていたが、小難しい内容に感じた。とりあえず、株価とは将来のお金がすぐ手に入ったらいくらかということであり将来のお金を取引しているという感覚は持っておきたい。また、個人はリスク耐性が低いということや損得には非対称性がある事は知っておきたい。他にも、生命保険や年金、マイホームか賃貸かなど様々書かれていた。インフレ率・為替レート・金利などもあり、インフレ率の差は為替レートが調節するもので、インフレなら通貨は下落しデフレなら上昇(金利の高い通貨は下落、低い通貨は上昇)するらしい。ややこしく覚えづらい内容に思う。

 平均サラリーマンの生涯年収は3億~4億、宝くじの期待値は49.66%、一般的に夫婦二人で月額30万あれば余裕ある暮らしができる、現在の国民年金は男は掛金の1.4倍、女は2.1倍を支給されるなど、具体的な数値を用いて書かれていて、イメージが持ちやすく感じる。大雑把にでも数値を知っておくと考える上での指標となって便利に思うので、その点では本書は良いかと思いました。

 

満足度 ★★★☆☆