シンリード@理系読書

理系大学院生による書評と読書感想文

【書評】「人間失格」を理系が読んでみた! 要約&感想

人間失格 太宰治 著

人間失格 (新潮文庫)

人間失格 (新潮文庫)

こういった文学系の本を読む事は全然なかったのですが、「読書する人だけがたどり着ける場所」という本を読んで手を出したくなりました。

 

【要約】

 人間の営みや幸福が理解できないまま「お道化」として表面的に誤魔化して振る舞う葉蔵。中学時代では同級生の竹一にお道化を見破られる。その後、東京に進学し、そこから破滅の人生が描かれる。堀木という男とつるむようになり,酒やタバコ、女、左翼活動などを知る。そして、学校にも行かなくなる中でカフェで合ったツネ子に恋し、心中を図るが自分一人だけが生き残ってしまう。そしてヒラメという父の知り合いの家に引き取られるが逃げ出し、シヅ子という女性のもとへ転がり込む。しかし、シヅ子とその娘のシゲ子の幸福に押しつぶされそうになり、また逃げ出してしまう。その後に、人を疑おうとしないヨシ子に惹かれ、酒もタバコもやめたが家に出入りしていた商人にヨシ子が汚されてしまう。そして酒にすがりだしている中で、薬屋の奥さんと知り合い酒の代わりに薬におぼれるようになる。どうしようもなくなり、再び自殺を試みるが堀木やヒラメに止められ精神病院に連れて行かれる。狂人、廃人として扱われる自分は、「人間、失格」もはや人間ではない。ただ幸福も不幸もない。たった一つの真理と思われるのは一切は過ぎていくということ。そしてあとがきには葉蔵を知るマダムが「神様みたいないい子でした。」と述べている。

 

【感想】

普段見慣れない表現や言葉遣いが多くて新鮮でした。正直、解釈が合っているか微妙なまま読みすすめていたのだが、中々味わうことのないような感覚を持てて面白かったように思う。後で解説を読んで納得する部分もあった。僕のような文学作品に慣れていない人には読みにくくも感じるが、解説などを読めば面白さも少し分かってくるのだとは思います。

 

満足度 ★★★☆☆